現代人は移動に車を利用しソファでTVを見たり読書をしたりと一日のうちでかなりの時間
座って過ごします。そして結構割合でなんとなく腰に張りがるという自覚があります。
そんなものとは全く無縁だ、という方はかなりの少数派だと思われます。そもそも腰痛の
直接的な原因はほとんどが脊柱起立筋の張りです。さらにその周辺の各種密接に絡み合う
筋肉にも張りが出てきて肩こりや片頭痛などの遠因にもなります。
ではなぜ腰痛になるのか?それはズバリ身体に合わないイス、机、作業台で仕事や作業
や勉強をしているからです。この中でも一番の原因は適正な高さの作業台、机をチョイス
できていないことです。ここでいう’’適正な高さ’’とは何をもってして適正としているのか
が重要になります。学校によくある机とイス、固くて冷たい木製の椅子と全国ほぼ共通の
それは、ワンサイズしかなく、背の一番小さい生徒から一番大きな生徒が使用している
状況です。身長130センチ台の生徒から170センチを超える生徒まであのワンサイズ…つまり
机とイスを作ったメーカーが想定する平均値の身長に収まらない生徒以外の子供は入学
時から腰と首に日々ダメージを与えている状況で、これは中学、高校と続き、はては塾でも
続き、大学では備え付けの横長の机とイスが跳ね上げ式のモノに姿をかえてもワンサイズ。
かくして現代人が社会人として社会に出るころにはもう立派な慢性腰痛をかかえてしまう、
という現状があります。家事に関しても同様で、最も作業する場所のキッチンの適正
といわれる高さは目安として室内履きを履いた状態の身長割る2プラス10センチといわれ
ています。しかしながらどういった料理をするかで高さもさらにかわります。
鯛のうろこをシンクで取るときは腕を少し曲げた状態で腰が伸びている状態で作業ができる
位置がベストポジション。おせち料理に盛り付けるゆり根を細かく細工する時は腕を80度
から70度に曲げて包丁を持った時に作業台の角に腕を置いた状態で腰が伸びている位置が
ベストポジション。つまり、ワンサイズで全ての作業をカバーできることはあり得ないの
です。作業の種類によって高さを変えることにより腰への負担を最小化できるのです。
現在、スイッチ一つでミリ単位で高さを手軽に変更できる事務机が市販されています。
そして洗面台についても高さ調整可能なモノがあります。TOTO製の昇降機能付き洗面
ユニットです。ハンディを持たない人にも身長差があるように車イスユーザーにも体格差が
あり使いやすい高さに気軽に調整できる機能がついています。309号室にはこの洗面台を完備
しました。ほんの少しでも腰への負担が軽くなりましたらホテルオアシスは嬉しいです。
洗面向かって右側の昇降用レバーを軽くつまんで↓
両手で上下させて高さを調整できます。